第1章 出会いの段
空は雲一つない快晴
空気は気持ちよくて
町は賑わってる
ここはこんな世の中なのに平和というに似合ってる町ね。
低い位置で結った黒髪を揺らし
町の店々を見回す瞳は漆黒
化粧はしてるも薄く桃色の紅がお気に入り
昨日引っ越してきた家の大家さんは短期でも貸してくれると優しい人だった。
隣人にあたる人達は留守がちだが住んではいるらしい。
片付けは少なかったので直ぐに終わり、町を散策しようと今に至る。
賑わって平和な町と思っていたけど、ふと視線に入った出来事を見逃さなかった。
大人の男が4人で箱を抱えた少年を囲んでいた。
(大人気ない。)