第2章 ♪楽しい日常生活♪
「あー、実はさ!これから警察学校の試験に行くとこ!」
「「警察学校ッ!?」」
「て、徹平さんがッ!?変な冗談止めてくださいよ!」
「冗談じゃねぇよ!俺の将来の夢は
警察官になることだからな!」
「警察官......あーッ!そういえば昔言ってたね!」
百合は頭の隅から記憶を取り出し、
徹平の小さい頃からの夢を思い出した。←
「昔言っていたって......百合ちゃん、忘れてたの?」
「うん♪」←
笑顔で『うん!』と言う百合。
ガーン...
「......。」
ショックを受けている徹平。
「ククク...どんま~い、徹平さん(笑)」←
「......(泣)」
「取りあえず徹平兄ちゃん!試験頑張ってね!」
「......うん、がんばる......(泣)」←
「そんくらいでへこまないでくださいよ(苦笑)
百合、徹平さんほっといて早く行こうぜ?」
「ぁ、ちょッ和真君!じゃあまた後でね、徹平兄ちゃん!」
和真が百合の腕を掴んで走る。
「走んねぇとマジで遅刻すんぞ!」
「えーッ!まだ少し時間あるよ?
もう少しゆっくりでもいいんじゃない?」
「お前が大丈夫でも俺は大丈夫じゃねぇの!」
「え~?......わかったよ......。」
百合は渋々承諾し、和真に手を引かれながら走る。
「......。」
しばらく走ると道が二つに分かれている。
「じゃあ和真君、私はこっちの方だからまた帰りね!」
「あぁ!また放課後な!」
百合は和真に手を振り学校の方に走って行く。
和真は百合が見えなくなるまで見送っていた......。