ハン×ハン《 刻まれる時の中の...》~恋愛物語~
第7章 ヒコウセン×ノ×トーク
「え...どうしたの、キルア?」
「あのさ、正直に答えてくれる...?」
「?...うん」
キルアの声が切なそうに感じて、私の心臓は心配で速くなっていく
「お前、俺の事好きか?」
「うん」
「ゴンやクラピカ、トヒロやレオリオたちも好きか?」
「うん」
「俺に対してやトヒロに対しての好きは、みんなに対しての好きと同じか?」
「えっと...みんな同じように好きだよ」
「じゃ、俺への好きを、少しみんなと変えてくれるか?」
「え?どういう...」
「好きだ、ルイ...」
「...え?」
キルアは私の顔の正面に自分の顔を持ってくる
「お前が好きだよ、ルイ」
キルアが急に言い出したことに対し、私は戸惑いを隠せなかった
「え、えっと...急に言われても...」
「お前がこういうのに鈍感なことは知ってる。だから、言葉で直接伝えるしかないって思った」
「で、でも、私たち、今日あったばかりだし...」
「でも俺は、お前とこういうことで真剣に向き合いたい」
キルアの顔は、冗談を言ってるようには見えなかった
「でも、やっぱり急だし...」
「別に、すぐに俺に対しての気持ちが変わるとは思ってない。だから、気持ちは後からでもいいから、先ず俺と付き合ってみないか...?」
「今、私がキルアに付き合ってもらってるし」
「...お前それ本気でいってるの?」
「はい?」
「交際する、ってことだよ」
「こう...さい...?///」
こっちは知ってる
いろんな意味があるけど、男女の交際は、恋愛関系の意味、だよね...?
「でも、私のキルアへの気持ちは友達としてのっ...」
「知ってる。だから変えてほしい...」
キルアは下を向いた私の顔を覗き込んでくる
「最初は気持ちが決まるまでなにも手を出さないって約束する。だから、俺と先ず付き合ってみない...?」
「......」
(どうしよう...!?)
キルアは、未だあまり知らない私の事を、何で好きになったの...?
私の心臓はドキドキとうるさかった