ハン×ハン《 刻まれる時の中の...》~恋愛物語~
第3章 ピエロ×ト×キジュツシ
「なんだこりゃ!?」
トヒロが叫んだ言葉は、私の心境と同じだった
世界には、怪獣、珍獣が様々いると聞いてはいたが、亀にイチゴがぶる下がってるだなんて、どう考えてもおかしい
「うぉおおおおおおっっっ!!!!」
「レオリオ!!」
レオリオが亀にくわえられている
...否。木を持っているレオリオが、木を噛もうとしている亀の口元にぶら下がっている
まるで邪魔だというように、亀は首をブンブン振り回した
その度にレオリオが落とされそうになる
(見てるだけじゃダメだ!早く助けなきゃ!!)
私は翔びながら右手にオーラを集める
「くらえっ!!ルーパーンチ!!!」
...名前は思い付かなかったから...ねww
私のパンチを首にくらった亀は、苦しげに口を開け、レオリオは落ちてきた
「トヒロ!!」
「任せろっ!」
トヒロがジャンプし、空中で受け止める
「ルイ...」
クラピカが驚愕の顔で私を見つめる
「君は女の子なのに、そんな強力なパンチを出せるのか...?それは両親がハンターなことに関係があるのか...?」
げ...
ハンターになっていない人に念って教えていいのかな?
トヒロを見ると、誤魔化しとけ☆というような視線でにこにこしている
「うん!お母さんが、女の子だからって控えめじゃダメ。ちゃんと強くなきゃ、って」
「そうか...」
クラピカ、ちゃんと信じてくれたかな...?
「おい、トヒロ!さっさと下ろせ!!」
「あ、わり(ぱっ)」
「いってぇえっ!!おいトヒロ、ちゃんとゆっくり下ろしやがれ!!」
「せっかく助けてやったのに、その言い方はないんじゃない?」
「お前らがガキなのがいけねぇんだろ!」
「へいへい」
(ふふ...見てるだけで楽しくなる)
クラピカを見ると、彼も半分呆れて頭を抱えていた
「お互い、疲れるね(苦笑) 」
「全くだ」
そう言うと、クラピカははっとしたように言った
「すっかり先頭集団とはぐれてしまったな」
私とトヒロはオーラを感じ取れるから、そっちの心配はしていなかった
だが...