• テキストサイズ

ハン×ハン《 刻まれる時の中の...》~恋愛物語~

第2章 シケン×ノ×ジュケンシャ



【クラピカ】

44番、奇術師ヒソカ



先程から感じていたように、黒い感情の持ち主なのだろう



【幻影旅団(蜘蛛)】のように、人を殺すのをなんとも思っていない...いや、むしろ悦びを感じる性質



(こいつは危ない...)



...ふとルイとトヒロが目に入る



二人で何やらこそこそ話している



やはり、ヒソカに関してだろうか



「ルイ、トヒロ」



「「わっ!?」」



((ふっ)...揃って反応するとは、仲が良いんだな)



チクッと胸が痛くなったが、すぐに無くなったので気にしなかった



「ヒソカについて、何を思った?」



「っ...怖いと思った」



「あぁ...恐ろしく強いだろう」



「そうか...実はな、私も同じ意見だ」



「え...」



(年上の癖に、かっこつかないな...情けない)



「恐らく奴は、相当経験を積んでいる...まだひよっこの私たちが叶う相手ではないだろう」



(ひよっこ、とは少し例えが幼かったか(苦笑))



「何でわかるんだよ!?やってみなくちゃわかんねぇだろ!!」



「トヒロ。あの手さばきを見てもなお、そう思っているのか?」



「っ...」



トヒロも見ている限り頭はいいはずだ



よく考えている



だから、頭では勝てないとわかっているはずだ



「お前達だって、まだ若い」



「クラピカだってそうだろ」



「少し黙れ。若いということは、未来がある、ということだ」



「クラピカ、なんだかお爺さんの台詞みたいだよ?」



「ルイ、お前も黙っていろ
私よりも年上のレオリオが真面目に話したほうが説得力があるかもしれないが、私だって、お前達とはいい仲間になれたと思っている
だから、その仲間を失いたくないからこそ、こんなことを言うんだ
...説教じみててすまない」



私が言い終わると、二人は少し顔を赤くしていた



「わ、私だっていい仲間...友達になれたと思ってるよ!!」



「俺だって、クラピカのような博識になりたいって思ってるし、そんな考え方をしたいって思ってるから尊敬してる!!
仲間だと思ってくれてすごく嬉しいから!!」



「っ...ありがとう。ちゃんとみんなで合格しよう」



「「うんっ!」」
/ 52ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp