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【R18】【ハイキュー!!】 セックスフレンド

第8章 年下の新しい恋人



ピピピ……

スマホのアラームが遠くで鳴ってる。

どこに置いたんだっけ、昨日……

そうだ、クロが投げたんだ。

取りにいかなきゃ。

もぞっと動くと、後ろから強い力で抱きしめられる。

「……くな」

「……え」

「……行くな」

半分眠ったかすれた声。

首筋に息がかかる。

くすぐったさと、甘ったるさ。

「クロ」

「……やだ」

動きたくない。

離したくない。

そう主張するようにガジッと首筋を甘噛みされる。

「ぁ……ん」

そのままきつく吸われる。

「だめ……痕、つく……」

だからなんだ。いいじゃん、俺のモノなんだから……そう態度で示すみたいに、何度も、何カ所も。

「クロ、スマホ……」

ずっとなり続ける音に負けて起き出そうとすると、

「俺が行く」

寝起きが悪いクロがのそと起き出した。

珍しい。

今まで私より先にベッドから出たことないのに。

昨晩、あれだけ激しく求めあったから、きっと今朝はどうやっても起きない。

そう思ってたのに……

ちっ。

私のスマホのベルを消したクロが大きく舌打ちした。

「こいつのこと忘れてた」

「誰……?」

私を無視して、勝手に画面をいじってる。

「クロ、なに?」

誰かに電話をかけてる。

「勝手にやめて」

ベッドから出ようとして、裸なのを思い出す。

あわててシーツを身体に巻きつけて近寄ると、

『おーっす!』

大きな声が漏れてくる。

まるでスピーカーフォンにしてるみたいに大きい。

「木兎、あいからず朝から元気だな、おい」

『ヘイヘ……おおお!??』

なんで黒尾……と漏れ聞こえてくる。

「おまえ、もうこいつにメールしてくんな」

『……え、うっそ、もしかして??』

「珍しく勘いいな」

『マジかよ~!』

「一回切れたら二度と手に入んないって、これで学べ」

『なんだそれ! 黒尾だって一回切れたじゃんか』

「切れてねぇし」

『はあ? 俺知ってんですけど~』

「クロ、かして」

軽いジャブを続けるクロの手からスマホをもぎ取る。

2人のかけ合いは長い。いつもだ。

お互いに相手を認めてるけど、負けたくない。

木兎とクロはそんな関係。

昔から。バレーでも。男としても。

「木兎?」

『……』

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