第4章 新しい年下のセフレ
「まさか俺のアレ、あんなに暴れるなんて思わなくて……でも、あんな姿最初から見せられたらもうとまらないっていうか、とめちゃいけないっていうか、とめたくないっていうか……」
真剣な顔。なんか可愛くて……憎めない。
「……で、ずっと忘れられなくて……」
「忘れて」
「嫌です!」
「……事故だと思って、っ」
「ヤです、絶対に! 俺、好きなんですっ、あなたのこと!」
「錯覚だよ、それ」
初めての相手だから。
それしか知らなければ、錯覚する。
「ただの性欲だと思う、それ」
「違いますっ! 俺、あの日からずっとあなたのことばっか考えてて、家でも、その……あの時のこと思い出して毎晩、あの、その……」
「だからそれが性欲。私じゃなくてもいいんだよ、そういうの」
「ダメですっ、あなたがいいんです、俺!」
いきなり両肩をつかまれ、リエーフの胸へと引っ張られる。
「ちょっ、……っ」
長い腕に、背中を包むように抱きしめられる。
頭の上にリエーフの顎が当たってる。
まるで、蚕の繭……コクーン?の中にいるみたい。
見上げると、リエーフも私を見てた。
もっとぎゅっと抱きよせられる。
仄かに、外人がつけてそうなフレグランスの匂い……
「もう、俺、なんかおかしくて、どうしていいかわからなくて……あなたのこと思い出すと、俺、すぐ勃って、我慢できなくて……」
「……っ」
リエーフのアレが、腰に当たってる……
硬い。大きくて、硬い……
とっさに腰をずらそうとすると、もっときつく抱きしめられた。
「逃げないでください。ほら、わかりますよね、こんなもう大きいの」
「……」
「責任とってください」
「な、んで私……が……」
「一度ナカを知ったら、もうソロじゃ満足できない……」
「……」
「……ってクロさんが言った意味、俺すごく実感してます」
クロ。
「わ、私、好きな人、いるから……だからダメ」
「でも、クロさんのセフレなんですよね!? だったら、俺もセフレにしてください」
身体に巻きついていたリエーフの手が、ブラウスのボタンを外し始める。
ウブで可愛いなんて嘘……男の目してる……
「ちょっと、やめてっ!」
もがいた瞬間、床に思いッきり押し倒された。
「今ここで決めてください。俺と付き合うか、セフレになるか、どっちがいいですか?」