第4章 新しい年下のセフレ
ごほっ。
自分の咳でうとうとした眠りから覚める。
咳をするとお腹に響くし、痛い。
お腹だけじゃない。
喉も、頭も、身体中が痛い。
スマホで時間を確認すると、18時過ぎ。
1日寝てたけど、楽になった気がしない。
むしろ、もっとひどくなった気がする。
やっぱりお医者さん行けばよかったかな……
昨日から風邪引いたなと思ってたけど、今朝になっていきなり熱がぐんと上がった。
めまいも酷いし、とてもじゃないけど起きれる状態じゃなかった。
気力もなかった。
だって……
あんなに、身体を弄られたの、初めて……
クロがリエーフを呼んだ一昨日の夜。
2人に同時に上も下も後ろもあらゆる場所を攻められて、5回までイったのは覚えてるけど、それ以上は記憶が飛んでて覚えてない。
リエーフは何度も私のナカで遊んで、何度も私の上に出した。
……でも、クロは結局一度も私のナカには入ってこなかった。
弄るだけ弄って、あとはリエーフと私をじっと見てた。
誰にでも足を広げる女。
そんな冷静な目で。
キスをねだると、困ったような顔をするのも、セフレの女とはキスしたくないからかもしれない。
私は、クロとしかキスしたくないのに……
音消してたスマホが震えた。
『今どこ? 会えない?』
クロからのLINEメッセージ。
『今日は無理』
ムリ。精神的にも。身体的にも。
理由はいらない。
クロはいつも理由は求めない。
OKなら、会う。
ダメなら、会わない。
セフレの関係に、理由や複雑な心理はいらない。
その時、会えるか、会えないか。
それだけ……のはずなのに……