第3章 好きになったら……
振動と同時にクロの携帯がチカチカ光る。
「お、来たみたいだな」
クロの指が私のナカから抜ける。
ドロリと指と一緒に蜜が抜け出る感覚……
耐えられなくて、ペタンと床に座りこむ。
「……おお、今どこ? ああ、そこならもう目の前、ちょっと行くと見えるだろ、白いマンション……そうそうそれ、その3階の奥、……あ、そっちじゃねぇって逆、逆。そうそう、そこ」
ピンポーン。
チャイムの音がした。
クロが玄関で迎える声。
バタバタ入ってくる音。
「ちぃーっす、リエーフ見参です!」
「……っ!」
外人?
「こいつ、今年の1年。ロシア人とのハーフ」
「こんにちは、あ、こんばんは、か。リエーフです」
にこっと笑った顔がちょっと幼い。
「こいつ、俺の知り合い」
「友達? クロさんの彼女さんじゃなくて?」
「……違う、……まあ、セフレってやつ」
「え…えええええ!?」
心底驚いた顔してる。
クロと私を見比べて、
「あ、そうなんですかぁ……」
感心したような声。
「でさ、リエーフ……」
クロに腕を引っ張られて立ち上がると、背中から覆いかぶさるように抱き込まれる。
後ろから伸びてきた手が、器用に私のブラウスのボタンを外す。
「クロっ、やだっ……」
もがいても、上から覆いかぶさるような長身はびくともしない。
「おまえ、前にこういうのまだって言ってたよな」
「やっ……」
「うわっ」
軽くずり降ろされたブラから見えた乳首を、彼が見てる。
じっと。
無意識に舌で唇を舐めながら……
「それからほら、お前、挿れてみたくねぇ、ココに?」
クロのもう片方の手がスカートをめくりあげると、下着をずり降ろした。
「やだっ、クロっ!」
もがく片足に黒い下着がひっかかったまま、その足を抱え上げられる。
「ほら、もうぐっしょりのココ、見てもらえよ」
「やぁ、やめてぇ……」
大きく開いた脚の間を、灰色の瞳が見てる。
じっと……
「すご……」
長く白い指が、伸びてきて、すっと剥き出しのアソコをなぞった。
「あっん……ん……」