第4章 二口堅治 プール掃除
その際にふにっと彼女の胸を掴んだ挙げ句、ブラをヅラしてしまったのはラッキースケベの他のなんとも言えない
「っ、ワリッ」
バッと手を離すと
「えっ、二口待って…!!」
パシャッ
今の出来事で力が抜けて体重を二口に預けかけていた彼女は結局転んでしまった
「……」
一部始終を見守っていた数人も、ギャーギャーと騒いでいたヤツらも、いつの間にか全員がこちらを見ていた
そして静寂
(これ…下も濡れたよな)
想像してしまった自分に嫌気がさす
しょうがない。男子高校生とはそういうものだ。
兎に角この状況はマズい。
「スマン…ほら…とりあえず出よ、な?」
宥めるように言えばコクっと頷きホッとしたのも束の間
ぎゅっと服の裾を掴んで
「……二口も来て」
とてもか細い声で確かに言った
(はっ!?俺!!なんで?)
男としては願ったり叶ったりなシチュエーションだが少し気が引ける
「…私、このまま行ったら公開処刑じゃん…。二口のせいでもあるんだから盾代わりにでもなってよ…?」
(あっ、そういうね!!確かに一人で行かせたらモロ見えですよねー)
「わかった。とりあえず俺ので悪いけどTシャツ着てくんねぇ?」
そう言って二口は自分の着ていたTシャツを脱ぎ、渡した
思ったよりもサイズが大きいようでブカブカな姿を見ると体格差を感じドキッとしてしまった
しかも二口のTシャツのおかげで上は隠れているものの、ズボンは濡れて肌に張り付いていてパンツの型が浮き出ている
二口はそれを隠すようにしながらそそくさとその場を去った