• テキストサイズ

レッテル 2

第19章 君、金と薬に溺れていくことなかれ


「……わかりません。だけど、このまま平さんが居なくなったら龍星どうするんスか!?アンタのチームだろ!?アンタが導かないと皆さ迷っちまうんだよ!!」

「………。」

棗の叫びがジーンと亜久里の中で響き渡った。
今までチームなんてどうでも良かった。
勝手に出来たギャングチーム。
トップの誇りなど全くなく、ただの暇潰しだった。

なのに、目の前の少年はチームの事に熱くなっている。

ますます心が乱されていくようだ。

正直、もう考えることも辛い。

何も考えたくない。

亜久里は唇を噛んだ。

/ 542ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp