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レッテル 2

第19章 君、金と薬に溺れていくことなかれ


そして、現在に至る。


あきらかに動揺した彼女が、俺からゆっくりと目を反らした。
握りしめた写真集を、背に隠そうとしている。

「どうしたんだよ…ソレ?」

立場は逆転した。
写真集が見つかったことにより、彼女の立場が一気に悪くなる。

このまま、DVDの件もバレなけれいい。
というより、翔…三千円返せよ。

「姉御、秋本さんに近づかない方がいいと思う。」

「ババアとジジイの気持ち悪いの見てた。」


余計なこと言うんじゃねぇええ!!

どうでもいい時に限って、弟達の口はよく動く。

「ババアとジジイって?」

桜の目が弟達に向いた。

「バーチャン★ジーチャン!!ムラムラ天国って奴。」

「え?なにそれ?」

「AV。」


サァァア―――……


全身の血が引いていく気がした。

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