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レッテル 2

第15章 疑いと手枷


「おどれ……もしかして――。」

ジッと善司が宗次郎さんを見ている。

「くだらんことを考えるな。」

そう言って進む宗次郎さんの足。
手を握られているあたしも進む事になる。
でも、歩調はあたしに合わせてくれている。
紳士だ。

「………。」

善司は口を開かなかった。
黙って後ろをついてくる。
清治君も同じ。


それから会話はなかった。
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