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レッテル 2

第15章 疑いと手枷



何故、進藤に誠也の家がバレたのか。

答えは簡単な事だ。

「隣町の赤髪で眉に傷がある男って誰か知ってます?学生だと思うんスけど。」

誠也達の所に女達が来る少し前の事。
兵隊達から手に入れた情報を頭に、進藤は電話をかけた。
相手は、いつもシノギを渡している山代組の三下のチンピラ。
正真正銘の金筋者(筋金入りの極道)が族を相手にするわけもない。


"あぁ、"秋本誠也"いうやっちゃろ。この前、若についていった兄貴がいっとったわ。赤髪で眉のとこに傷のあるガキがなんか隠しとるって。"

「へぇ……。」

携帯から聞こえてきたチンピラの言葉にニヤリと笑う進藤。
彼はその名前に聞き覚えがあった。
族の中では有名な名前だから。
しかし、実際会ったことが無かったため、どういう姿かまでは分かっていなかった。
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