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レッテル 2
第2章 命の灯火
「そういえば、上田さんに会ったよ。」
彼の切ったウサギさんを手に取りながら、あたしは言った。
「上田さんに?」
彼が驚いている。
「うん。」
あたしは、夢の中であったことを彼に話した。
「…そっか、上田さんが助けてくれたんだ。」
彼の口元が緩んだ。
「本当にすげぇ人だよ…あの人は。」
彼もリンゴを一つ手に取った。
「上田さんって誰?」
勇人くんが彼を見ている。
「俺のヒーローだ。」
リンゴを口に頬張った彼が無邪気に笑った。
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