第13章 恨みの連鎖
「ん……。」
AM6:05
目を開けると、カーテンの間から薄暗い光が漏れていた。
朝だ。
結局考える間もなく、あたしは眠っていたらしい。
ゆっくりと身体を起こした。
隣では、気持ち良さそうに勇人君が寝ている。
そして、床に敷かれた二枚の布団。
片方は清治君が眠っている。
でも、もう片方はもぬけの殻。
それを見て、少し不安になった。
すると、微かに漂ってくるお味噌汁の匂い。
あたしは慌ててベッドを降りた。
タッタッタッタッ――
部屋を出て、階段を降りる。
ガチャ―――
扉を開けた。