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レッテル 2

第7章 壮絶なる争い


「誠也君……。」

揺れる瞳に映る彼。
傷だらけだけど大好きな人。
大きなゴツゴツとした手に触れて、

「守ってくれてありがとう。」

笑顔で言った言葉。

「……おぅ。」

彼があたしから顔を反らし、熟したトマトのような真っ赤な顔をしている。
そんな彼が可愛くて、そっと身体を彼に寄せた。

「桜……。」

抱きしめられる肩。
そっと触れ合う優しく温かな唇。
彼の温もりに触れながら、ゆっくりと倒れるベッドの上。
消されるテレビと明かり。
そんな彼らを部屋に置かれた人形が恥ずかしそうに見ている。




ここから先は彼とあたしのヒミツの話。



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