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レッテル 2

第7章 壮絶なる争い


「アキ……。」

小さく呟く声。
彼には目の前の男が亡くなった旧友に重なって見えた。
自分が最も敵わなかった相手に。

震える手。
乱れる呼吸。

「高嶋ァ……。」

迫りくる男。
この時初めて、高嶋は恐怖を味わった。

「やめろ……来るな――。」

後ずさる足。

「殺す……。」

血だらけの魔物が迫り来る。

「来るな来るな来るな!!」

走って逃げようとするが、

バキィッ――

激しい蹴りで身体が吹き飛ぶ。

ガシャン――

自身のバイクにぶつかり倒れる身体。

「クソがァッ――!!」

正気に戻った高嶋は立ち上がり誠也に飛びかかる。
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