第6章 挨拶参り
「なんだありゃあ?」
ある程度走った所で誰かが呟いた。
遠くの方がやけに明るい。
よくみればバイクの光に見える。
それはどんどん近づいてくる。
「邪魔なんだよテメェ等!!」
嶋中さん達"特攻隊"が前に出てくる
キイィィイイ―――
耳障りなブレーキ音が響いた。
「極使天馬の縄張りと知っててやってんのかッ!?ぁあッ!?」
聞こえてくる嶋中さんの声。
ゴガッ――
殴る音。
「知ってるに決まってんだろ。俺も"元"極使天馬の幹部だったんだからよ。」
バイクの光に照らされる黒のスエット。
金の龍。
「高嶋ァ……。」
それを睨む誠也君。
「秋本ォ…潰してやるよ。」
悪魔がそこにいた。