第1章 幼馴染み。
ドーム状の建物のなかにはいると、
やはり人売りは行われていた。
「さぁて!本日の目白押しはこちら!
魚人島からきた人魚でーす!」
たった今始まったらしく、司会らしき男がふざけた言い方でマイクを通して叫んでいた。
「人魚?くっ…」
ざわざわと値を上げていく周りの観客。
そのなかに、やつらはいた。
「かうえ!一番高く買ってやるえ!」
「お!これはこれは!では!
この人魚は、天竜人様へと買っていただきま「待てこのやろー!」」
一気にその声がするもとに注目が集まる。
どうやら、
ルフィと、…わたし。
「そいつは俺の友達だ!」
「ルフィちん!
あなたは、知らないけど…」
あ、いいんですべつに。
「天竜人かなんなのか知らないけど、
偉そうにしないでくれる?」
≪おい、やめとけ、まじかよ≫
≪殺されちまうぞ!≫
また一段とざわざわしてきた。