第5章 猫系男子
「ごめん、ちょっとねつ、上がってるだけだから…」
そう言ってふにゃりと笑う彼。
「そう、……って!!ダメだよ熱上がってるなら寝なきゃ!!」
そう言って彼を寝かせる。そして、冷却シートをペタッと貼り直す
「んっ、つめた…」
ホントに熱が上がってるんだろう。
いつも冷たい彼とは本当に似ても似つかない。
「もうちょっとここにいて…」
そういう彼は可愛くて可愛くて。
こんなセリフマンガとかで見る女子みたいな発言かもしれないけれど私には十分だった。
彼が寝付くまで手を握っている時間がとてつもなく楽しくて嬉しかった。
そして、次の日、彼は昨日のことなんて忘れたかのようにピンピンしていていつものようになる。
「ちょっと、今忙しいからくっつかないで…昨日休んだから忙しいの。」
「もー、いいじゃん!」
そう言ってギュッと抱きつく。
「ふぅ……しょうがない。
………ん?なんか千尋熱くない?」
グッと彼が近づく。
「ぇあ、…な、何?」
あまりにも近い顔にポッと紅くなる。
昨日の甘い彼を思い出してしまう
「…何照れてるの。」
いつもと何も変わらないでしょ?って言いたげに呆れた顔を向ける彼
そんな彼はツンデレだし私はそんな彼が大好きでずっとくっつきといたい、そんな想いを彼は知ってるだろうか?