第5章 猫系男子
「あっ、」
「ん……千尋?
あれ…」
記憶にないのかトロンと眠そうな瞳をこちらに向ける彼。
「熱あるみたいだよ?それと、これ。
冷蔵庫勝手に覗いちゃったけどよかったら食べて?」
「......うん」
彼はぐっと起き上がり食べ物を取った。
彼は少し食べたくなさそうだけど、ゆっくり食べてくれた。
「あり、がと」
頬を赤く染めた彼がこちらを見て言った。
「う、ぇ、うん......」
余りにも彼が可愛すぎて、こちらまで戸惑い、照れる。
すると彼は少しおぼつかない足取りで近づいてきて、私を抱きしめた。