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[R18] 黒執事 (裏短編)

第6章 軽男の本音 [ロナルド]


「ねぇ、付き合って…??」









始まりはこの言葉だった。









庶務課で人気の高い
オレンジ色の髪をした
チャラい男。








その男と曲がり角で
ぶつかったのが
運のつき。








恋とはいつおちるか
分からないものだ。








『は、はい……??///』









腰が退けている私に対し
壁に肘をついて私を見下ろすその男は
名をロナルド・ノックスという。









ロナルドさんは









「あ、今








はいって言ったよね。









じゃあ、来て…」









『えっ、え??









あの…えっ?』









有無を言わさず
グイグイと腕を引っ張っていく彼と
訳がわからないまま
腕を引っ張られていく私。








何が、どうなってるの?









普段使われない
資料室に連れ込まれ









壁に押し付けられたかと思うと









チュ…









キスされていた。









『んっ……ふぇ??//』









話したこともない
初対面の人とのキスに
怒りや焦りやドキドキというより、








何が起こったかわからない
宙に浮いているような
気分になったのを覚えている。








「じゃ、今日から









俺のオンナ、ね?♪」









ペロッと舌舐めずりをしながら
悪戯っぽく笑う彼を
何故か拒絶できなかった。









ほんとなら、
最低なことされたはずなのに……








またね♪と言って
資料室を出るロナルドさんとは
うって変わって
資料室でただ呆然と立ち尽くす私
さっきキスされた唇をおさえて。







『っ……///』








オンナとはどういう意味なのか…









私にはさっぱりわからなかった。









彼女ということ?
それとも都合のイイ女?








このことがはっきりしないまま









ときは過ぎていった。









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