第4章 飼い主[ウィリアム]
おまけ。
「~♪」
「なんか、最近、
ウィルご機嫌じゃない?」
そう話すのは
同僚…部下のグレル・サトクリフ。
「確かに、
前は鼻歌とか
歌わなかったッスもんね。」
グレルの内緒話に付き合うのは
グレルの後輩のロナルド・ノックスである。
「最近、残業も
ますます嫌悪してるし、
このままじゃ、
私たち、
ウィルに消されちゃうかも…」
「グレル先輩は、
本望っしょ?
俺は嫌なんで、
さっさと仕事終わらせてきまーす!!!!」
「ちょっ、アンタ!!!!
なんで、私のことそんなに
知ってるのよ……」
「派遣員グレル・サトクリフ。
さっさと、仕事を
終わらせてください。
私は帰って妻と見たい
映画がありますので!!!!」
「えぇぇぇ!?!?」
この世の理不尽というものを
大好きなヒトから
教わった
グレルなのであった。
(…カッコいいから許すケド…//)
**
「!!!!
ただいま帰りました!!!!
早く見ましょう!!!!」
『あ、ごめん、
気になって先にみちゃった♪
今日はもう寝るよ~』
「…。」
この世の理不尽というものを
大好きなヒトから
教わったウィルであった。
(…可愛いから許すけど。//)
END