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[R18] 黒執事 (裏短編)

第4章 飼い主[ウィリアム]







真夜中、
雨の降る公園で
缶ビール片手に
ブランコを揺らす。









『ヒック…んだよぉ…









わたしの何が不満なのよぉ…うぅ…//』








顔は雨なのか涙なのか
分からないもので
びしょびしょだった。









「……。」









通りすがりの
サラリーマンに
汚物のような目で見られる。








『んだ、コラァ!!!









見せモンじゃねぇぞ、こるぁ…!!//』









ブランコを持っていた手を
離して拳をあげると








ふらぁっと
地面が近づいてくる
こけた……








と思うと
グイッと何かに支えられた。









『……???//』









頭がフラフラで
思考回路はショート寸前
って感じ。








助けてくれたのは
さっきのサラリーマンだった。









「はぁ…何をやっているのですか。









体も濡れてますし、









家はどこですか?」









『家…家なんか…
家なんか…ない……うぅ…//』








酔っぱらって
赤くなった顔でまた
涙を流す私。









「家がない!?!?









まったく…仕方ないですね。









今晩だけですよ?









家に来なさい。」









この人はお節介なのだろうか。









酔っぱらってフラフラな
私を支えて
家まで運んでくれた。









**









『それでね、









ひぃくんがね、
私にいったの。








"お前がなに考えてるか
俺には分からねぇ








だから別れろ"って。









ヒドイよね!?!?ね!?!?』









かれこれ何杯目かと
言うほど飲んで









話したいことを話して
スッキリしている
私とは裏腹に、








ウィリアムという名の
自称死神は
うとうとと
眠ってしまった。








『寝ちゃったの~??









うぅ…この部屋寒い。









こんなんじゃ、
裸で寝れないじゃん…よっと…』








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