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[R18] 黒執事 (裏短編)

第11章 戦場 [バルド]






毎日のように俺のことを
待っててくれる女がいる。







俺はそいつのことを愛していて
そいつも俺のことを愛している。






たまに
戦場からボロボロになって
帰ってくる俺を






何も言わずに待っていてくれる。








美味しいご飯と
あったけぇ風呂
太陽の匂いのするベッド







どれも俺の大好きなものだ。








**








キィ……








1週間ぶりの我が家。








いつもは玄関にひょっこり
顔を出して
笑顔で迎えてくれるだったが、








今は深夜、
さすがに、寝てるんだろう…








そっと
寝床の方へいくと







『んぅ?








バルド…?』








目を擦りながら起き上がる。








「ただいま。」








『あ、お腹すいてるでしょ?








ご飯…』








「いいって、








風呂入ったら寝るし。」








彼女を再びベッドに
押し倒すように寝かせ、







服を脱いでフックにかける








『そう?








じゃあ、お風呂あがるまで、
待ってる。』







可愛いことを言って、
にっこり笑う妻に







心底惚れてる。








**








シャンプーをしながら
色々考える。








あいつ、体大丈夫かな、








明日は一日休みだし、








病院でも行くか…








いや、でも
俺と一緒で危なくねーか?







そんなことで頭がいっぱいになる。








俺のせいで
村の外れに住まなきゃいけねぇし、







本当は他の男んとこにいった方が…








いや、俺が幸せにするって
決めたんじゃねぇか、








うだうだ、考えんな
いざとなりゃあ
俺が守ればいいんだ。








そういえば、
今日、一人逃がしたな、







あいつを片付けなきゃなんねぇな…








あさってには
殺る。








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