第7章 これが恋。[ドルイット]
おまけ。
『もう、悪いことはしないって、
約束して。』
私は彼女に結婚を申し込んだ。
彼女は喜んでくれたが
条件を出してきた。
私はすんなりとその条件をのんだ。
今は彼女との実話をもとにした
小説を書いている。
・チェンバーという名で。
**
ファントム・ハイヴ家
「坊っちゃん…今朝の新聞です。」
「あぁ。
何か面白い記事でもあったか?」
皿に置かれた新聞を
さっととり
セバスチャンに聞くシエル。
「ドルイット子爵が
結婚されたそうですよ。」
そう答えるセバスチャン。
「フン、
どんな物好きが……っ」
シエルが新聞をひろげて
固まった。
「それはもう、
ロンドン一の美女だそうですよ。」
にこりと笑って
紅茶を淹れるセバスチャンに
「っ~~//
別に僕はロンドン一の美女を
目指して女装していたのではない。」
そう、怒鳴る
シエル。
シエルの読んでいた新聞には
大きく二人の写真が写っていた。
「それより、坊っちゃん。
この本をご存じですか?」
怒鳴る主人をものともせず
ばっとシエルの目の前に
本を出すセバスチャン。
「あ、あぁ。
僕はラブストーリーは好きじゃないが、
この話は面白かった。」
落ち着きを取り戻して
椅子に座り直す
シエルに
「これの著者はドルイット子爵…ですよ?」
と言うセバスチャン。
「!!!!!!??」
言葉も出ないシエルであった。
END