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【リヴァイ】 Frozen 〜 Let It Go 〜

第1章 Vuelie 〜語り継がれる愛〜











それは遥かの昔のこと。


アレンデールの美しい地は、半分を氷の神が、もう半分を炎の神が治めていた。


二人の神は、ある時恋に落ちた。

やがて二人は命を授かり、その子にユミルと名付けたという。


しかし、それが悲劇の始まりだった。


ユミルは体が山のように大きく、その皮膚は岩のように硬かった。

吐き気を催すような醜い顔、卑しく光る大きな目、口の間からのぞく尖った牙。


そんなユミルを、氷の神は忌み嫌った。
炎の神の協力が無くては殺すことができないと悟ると、冷たい氷牢に閉じ込めて外界との接触を一切禁じた。


人間は、近づくことを禁じられた北の山。
果てしない孤独の中、ユミルはいったい何を思っていたのだろう。


生まれ落ちた時は穢れのない心だった。
しかし、氷の牢に閉ざされ、いつしかその心を凍てつかせていった。


そして、愛を知らない“化け物”と化したユミル。



のちにアレンデール王家を苦悩させることとなる悲劇は、その氷の心が生み出したものだった。











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