第2章 【カストマリィデイズ】~ customary days~
冷たい…
私の手にはアイスが握られていた。
キウイアイス。
何故にキウイを選んだのだろう。
緑色の冷たいものがドロリと溶ける。
ヤバイ。溶ける。
舐めると酸っぱいような甘いような味が広がる。
美味しい…
食べ終わった後、
何も残ってない。
いつもどうり変わらない……
「ふええええ…どうしよう…キド、セトー…」
ん、迷子?
というかロリだ。
結構可愛い…じゃなくて…
誰も助けないの?
意気地無し。
はあ…
しょうがない……
「あんた大丈夫?」
私は声をかけた。