第5章 松本潤の場合。
「いやでもさあ、マジでさんのおかげ!」
ライブが無事に成功したのとお酒のせいで、松本くんが気分良さそうに私を誉める。
「いやあ、私たち、言い合った甲斐あったよね。」
「うん、あそこすっげぇよかった!あーまた一緒に仕事できんのは1年後かあ、」
ライブの打ち上げをスタッフと嵐のメンバーで終えた後、松本くんから飲みなおそう、というお誘いがあった。
あの日、松本くんから衝撃的なことを言われた日から、私たちの関係は何も変わっていない。むしろ松本くんはそのことを忘れているんじゃないかってくらい普通で、誘われた私がドキドキしすぎて、バカみたいだ。