• テキストサイズ

短編集 ~とにかく好きなもの詰め込みました~

第9章  猫かぶり時々ツンデレ  《イナGO 狩屋》



皆が帰った教室の中で、一人、ぼーっとしてみる。



サッカー部の声とか、吹奏楽の音が聞こえて来る。


みんな部活してんだなぁ…



ふと、隣の席を見てみる。狩屋くんの席だ。


彼も私を変わり者だと思っているんだろうか?



私は、自分で言うとなんだが美形だ。

この整った顔と、変わった正確で、昔から誰も近づいて来なかった。


けど…中学に入ってから、サッカー部の松風くんとか、空野さんは

私に話しかけてくれた。


そして、狩屋くんも____


猫かぶりだとは気づいてた。だけど単純に嬉しかった。


私にこんなにも笑顔を向けてくれた事が…


松風くん達は、確かに明るくていい人だけど正直だから

まだクラスに馴染んでない、という同情から話しかけてくれてる感じがする


けど狩屋くんは、ちゃんと私と話してくれた。

同情とか、そう言うのじゃない____


確かに、変な奴だとは思われてると思うけど…

真っ正面から向き合ってくれてる。


だから単純だって言われるかもしれないけど、

私は狩屋くんが好きだ。


____早く、私に本性を見せてくれないかな?


まあ、狩屋くんをイジると本当に面白いんだけどね。




/ 136ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp