第8章 幸せな時を君と…《HUNTER×HUNTER フェイタン》
フェイタン「起きろ!いつまで寝てるか!!」
ゆっくりと目を開けると、目の前にはフェイタンの顔があった。
星楽「……フェイ…タン…?」
そう呼びながら起き上がると、フェイタンは驚いた様に目を見開いて
フェイタン「……星楽……」
と、つぶやき私を抱きしめた。
まるで宝物を抱く様に、そっと優しく……
フェイタン「どれだけ心配かければ気が済むか、あのくらいの傷で
3日も寝るなんて貧弱過ぎね。」
なんて言ってるけど、よく聞いてみると心配してくれたって事がすごく
伝わってきて、少し笑ってしまった。
星楽「うん、ゴメンね。私が油断しちゃったからだよね。
もっと修行して、鍛えるから。」
そう言うとフェイタンは少し黙り
フェイタン「…分かたなら良いね。」
と言った。すると今度は弱々しい声で
フェイタン「悪かたね。ワタシが守りきれなかた……。」
と謝ってきた。
え!?フェイタンが謝ってる!?珍しい!!
星楽「そんな!!全部私が油断したから悪いだけで…」
フェイタン「それでも!!星楽が危険な時にすぐ反応できなかたね…」
私は、こんなに心配かけてしまったんだな…と改めて実感した。
フェイタン「次こんなことがあたら、全力で守る。
オマエを失うほど怖い物は無いね……。」
ああ…フェイタンも私と同じ事を考えていたんだ。
星楽「うん、ありがとう。私も、フェイタンがいなくなったら
生きていけないもん。」
そう言ってフェイタンを抱きしめる手に力を込めると
フェイタン「ふん…馬鹿か。」
と、言って少し笑った。
この、幸せな時を君と…ずっと続けられます様に……
《END》