第7章 君が好きだと叫びたい 《ハイキュー 赤葦》
赤葦君は、クールで大人っぽい。
けれど少しだけ天然っていうか、なんていうか…
女性関係になるとよくわからないらしい。
そんな赤葦君が私はたまらなく好きだ。
……けれど、赤葦君と私の関係は“友達”______
それ以上にも、それ以下にもなれない。
何故かって?
それは___
赤葦「あの、美月はさ…女ってどんな告白が好きなんだと思う?」
星楽「そんなの、人それぞれじゃない?
それなら、愛しの先輩に直接聞けばいいじゃんかー。赤葦クン?」
そう、赤葦君には好きな人がいるから。
しかも私は唯一の女友達って事で、恋愛相談までされている。
初めて知った時は、すごく落ち込んだ。
次の日は泣きすぎて目が腫れて、学校を休んだくらい。
でも、決めたんだ。
この気持ちは、自分の心の中に閉まっておくって。
だから私は____
星楽「赤葦君。私、応援してあげるよ!
まぁ、唯一の女子だし?何でも聞いてくれていいから!」
と、少しふざけたカンジで言った。
自分なりの、精一杯の強がりだった。
けれど、そんな私に赤葦君が気づく訳もなく…
赤葦「ありがとう。美月はいい奴だな。」
と、笑顔で言われてしまったので、本気で諦めなければいけない事が
改めてわかったんだ。
そんなこんなで、今も相談を受けているワケで…
星楽「赤葦君の素直な気持ちを伝えればいいと思うよ。」
なんて言っちゃって、今日も私は君に嘘をつく。
ああ、何やってんだろ……私。