第5章 幼なじみって 《Free! 橘 真琴》
__幼なじみって、恋愛対象に入るのだろうか?
少なくとも、私はそうだ。
なぜなら、幼なじみの真琴が好きだから。
ただ、人それぞれ意見は違う。
幼なじみは恋愛対象には入らないのかもしれない。
真琴は、どう思っているのかな___
江「星楽先輩!今、渚君泳ぎ始めましたよ!タイムの記録お願いします!」
星楽「あ、うん!」
おっと、今は練習中だった。集中しないと。
私がストップウォッチを押すと、江ちゃんがニヤニヤしながら
江「先輩~、いくら大好きだからって真琴先輩のこと見すぎですよ~」
と、言ってきた。
星楽「なっ!?ち、違うしっ。別に真琴のことなんて…」
江「もーそんな嘘言ってないで、素直に認めましょうよ!」
星楽「あーもう、今は練習中だから集中しなさい!」
江「うー…わかりましたよー。今度聞かせてくださいよー!」
江ちゃん、本当に恋バナ好きだなぁ。
ってゆーか、そんなに私って真琴のこと見てたのかな?
うわっ、恥ずっ!
私はちらっと真琴のことを見た。
すると目があった。
うわ!私、今顔赤くないかな!?
平常心、平常心!
真琴も私のことに気づいたみたいで、ニコッと笑った。
な、何あれ!カッコ良すぎ!
とりあえず、私もなるべく普通にニコッと笑い返した。
そして私達は目を逸らした。
あー、緊張した!普通に笑えてたよね?
真琴はあんなに余裕で笑えてたから
多分私のことなんて意識してないんだろうな……
私はそっとため息をついた。