第12章 猫系カレシ 《Free! 七瀬 遥》
そう思っていると、教室のドアが開いた。
そう、遥君が教室に入ってきたのだ。
真琴君とも一緒に。
すると、私に気がつき
遥「星楽、おはよう」
と、挨拶してくれた。
だから私も笑顔で“おはよう”と言った。
ちゃんと真琴君にもね。
偶然にも 私は遥君の斜め後ろの席だ。
だから 授業中とかも遥君の事を見ていられる。
ちなみに真琴君は私の前の席、つまり遥君の隣だ。
遥君よりも真琴君の方が席が近いから 真琴君とは遥君よりも話す。
今日も真琴君が
真琴「美月は もう昨日出た理科の課題やった?」
と聞かれたから
星楽「全然、まだ提出期限まで結構あるし。」
と答えた。それからどんどん会話が広がっていき
普通に話していると、いつも無表情の遥君が少し怒っているように見えた。
…ん?
星楽「遥君、どうかした?なんか怒ってる?」
そう聞いても
遥「別に…」
としか言ってくれなかった。
…?良くわかんないけど、真琴君と話していると不機嫌になるらしい。