第2章 これを着てみてくれないか?(柳蓮二)
●これを着てみてくれないか?(柳蓮二)●
※柳が変態です!キャラ崩壊注意!
『、これを着てみてくれないか?』
ある日、そう言って蓮二が差し出したのはメイド服だった。
『…これ、なに…?』
『メイド服だ。』
やっぱりメイド服なのか…
『なぜ蓮二がこんなものを…?』
『知り合いにもらったんだ。』
知り合いにもらった…とな?
蓮二に、メイド服持ってるような知り合いがいたのか…
というか蓮二もこんなものもらうなよ!!
『ということで着てみてくれないか?』
蓮二はいつも通りの冷静な顔をして言った。
顔とセリフが一致していない…
『な…なんで私がメイド服なんか…嫌だからね!!絶対に!!』
『このメイド服はに着られたがってるぞ。』
『そんな訳ないし、それでも駄目なの!!
第一、恥ずかしいでしょ!!こんなの!!』
蓮二が持っているメイド服はごく一般的?な
黒と白を基調としたものだった。
確かにレースふりふりで可愛いと思うけど…スカート短すぎ!!
『…残念だ、さっき運良く一日限定30個の
駅前プリンを手に入れたのだが。』
そう言った蓮二の手には紙袋が握られていた。
それは確かに、開店後即完売してしまう
入手困難な大人気の駅前プリンのものだ。
『…そんなエサまで用意して…ずるいぞ…!!』
『本当に残念だ…がいらないなら
このプリンは俺が頂こう。』
『うわあぁあぁああ---!!ちょっと待った!!
着る着る!!着るから!!』
『本当か…!?』
し、白々しい…最初からこのつもりだったくせに!!
どうせ内心『計画通り…』とか思ってるんでしょ!!
私は蓮二からメイド服をひったくって隣の部屋に入った。
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『…にしてもこれ、着方がよくわからないな…
これ、どこにつけるんだろう…』
『それはガーターベルトと言ってな…』
『ちょ!!ちょちょちょ!!何ナチュラルに解説始めてんの!!
つか、入ってくるなー!!』
『ふむ…出来上がってからのお楽しみということか。』
何がふむ…だよ!!
とりあえず勝手に一人で納得している蓮二を部屋から追い出す。
そして着替えを再開した…がやっぱり着方が
よくわからなくて結構時間がかかってしまった。