第11章 妖怪妖かし物語/切原赤也 3/26更新
コイツから離れようとするけど、身体が動かない
「安心しろ。人間の肉は、喰ったりしない。あんな不味いもん、喰うのは下級の者達だ」
妖怪にもレベルが、あるんだ
初知り
「じゃあ、俺には用事ないっしょ。離してくれよ」
「ダメ……」
俺に抱きついてくる
あっ、やべー
妖怪のクセに胸が、柔らかいし甘い香りがして、頭が惚けてくるんだけど
「腹が減っている。赤也の精気が欲しい……」
何……言ってんだ?
頭がクラクラして何も考えられねぇんだけど
「おくれ……赤也の精気を……」
視界が歪んでくる
コイツの声も、遠くから聞こえくる気がするんだけど
「ほら……触れてごらん……」
俺の右手を胸に誘導する。
若干、冷たい体温だけど、柔らかい
堪らなくなった俺は、その胸を揉み始める
「もっと……ハァ……しておくれ……」
吐息混じりの声に、俺の下半身が反応し始めちまうんだけど
脈打つソレを妖怪が、包み込むように握り始める