第9章 戦国絵巻/幸村精市 3/23更新
「えっ?」
精市の真意が、わからないは首を傾げてしまう
「不謹慎なんだけどさ……」
「あ……」
の身体を引き寄せ、自身の腕の中に閉じ込める
「と一緒にいる時間が出来たのが嬉しいんだよ」
「精市さま……」
私と同じ事を思ってくれているなんて
嬉しさのあまり
精市の胸に顔を埋めてしまう
素直な反応に口元の緩みを隠しきれない精市は、そのまま寝床に愛する妻を押し倒し、体重を預けるのであった
この重みが、永遠に続いて欲しい
切に願うは、両腕を背中に回し抱きしめる
「……オレをもっと求めてよ」
甘い声が、の心を揺らしていく
はしたないと思いつつも
「ご寵愛を下さいませ……」
恥じらい、頬を染める妻の笑みに
満足気に口を緩ませ、着物を乱していく
影武者を立てると真田たちは言っていたが……
決戦にオレが行かないわけにはいくまい