第7章 ひとつになろうぜ/向日岳人 3/21更新
黙ったまんまの準備を待ってるんだけどさ
さっきから、聞こえる服を脱ぐ音……
ソレが、ヤバいんだよな
なんか、見えないだけに音だけで想像するじゃん
すんげえムラムラしてきて……
振り返って、押し倒したい衝動を必死で堪える
「あのさ、聞いてもいいか?」
「何……?」
「何で、侑士に相談したんだ?」
「相談は……してないよ?」
ん?
相談はしてない?
「ただ……」
「ただ……?」
口ごもる
「言ってミソ?」
「うん……とね。忍足くんが『岳人は、すぐ終わって物足りないやろ?』って……」
あんにゃろう!何、言ってんだよ!
「だから、シたことないって言ったら……『俺に任せておき』って……」
「んで、シャワー室にいたのかよ」
「うん……」
ったく、侑士のヤツ
完全に面白がってるよな
冗談じゃないぜ
「でもね……嬉しかった。がっくんが、私とそうなりたいって思ってくれたコトが……」
!?
今の言葉、完全にヤバい!
今にも消えいりそうな小さな声で、言われたら
ムラムラどころじゃない
勢いよく振り返ってみると、すっぽりと毛布に潜っている
もう、いくしかないよな!