第7章 ひとつになろうぜ/向日岳人 3/21更新
「つうコトで、服……脱がせもいいか?」
「えっ?」
ん?
そんなにびっくりするコトか?
「ハハ……お前、びっくりしすぎだぜ?」
まあ、本当なら俺が脱がせながらシたいんだけどよ
無理……!
実は、いっぱいいっぱい
「大丈夫!俺も脱ぐし」
「えっ……?きやっ…!」
小さな悲鳴をあげ、手のひらで顔を隠す
そんなに照れると、こっちまで照れるじゃん
の腕を取り、上体を起こす
まずは、ネクタイを取って
ボタンを外して………って、おいっ!
緊張してるせいか、指が上手く動かない
一個外すのも、ひと苦労しちまう
「がっくん……」
ボタンを外すのに、四苦八苦している俺の手を戸惑いながら、自分の手を重ねてくる
「自分で……やる……」
「えっ?そ、そうか……」
「後ろ……むいて」
「お、おぉ……」
何だ?のヤツ
急に、積極的になったのか?
『アホか……!恥ずかしいがってるだけや!
そんくらい、気付いてやらんとアカンやろ』
うるせえゾ!
侑士、いちいち口を挟んでくんなよ!
つか、俺の脳内から、出て行け!
そんなコトくらい、分かってるつうの
アイツのコトは、俺が一番知ってる
上手く出来ない俺をフォローしてくれたんだよ
優しくて、思いやりのあるヤツだから、惚れたんだから