第6章 歯磨き/柳生&仁王 3/20更新
歯磨きの準備をしなくっちゃいけませんね。
「あっ!そういえば……」
「ん?どうしたんじゃ?」
ベッドで、寝転びながら、DVDを観ている仁王くん。
視線は、画面から外していませんね。
少しは、私を見て欲しいと思ってしまうのは、私のわがままでしょうか?
引き出しを開けて、すぐに見つかりました。
私は、几帳面ですから、整理整頓していますので。
お目当てのモノを、人差し指に装着。
「なんじゃそれ?怪我でもしとったか?」
苦笑交じりの仁王くん。目を細めているのが、可愛いと思ってしまい胸が熱くなってしまいますよ。
仁王くんにその気がないのは、知ってますけど、勘違いしそうです。
「これは、歯を磨く為の便利グッズですよ」
「それが?」
私の指にあるコレ……
指に装着するタイプの包帯みたいなモノ……といえば、分かり易いでしょうか?
「これで、磨くんですよ」
「ほぅ……」
「さっ、口を開けて下さい」
「あーん」
躊躇いなく口を開ける仁王くん。
歯列にそって、指を滑りこませていきます。