第6章 歯磨き/柳生&仁王 3/20更新
「もう……駄目じゃ。死ぬ……」
「まったく、随分と大袈裟ですね?」
今日は、仁王くんがお泊まりにきました。
夜も更けてきて、眠くなってきた仁王くん。
ぐずりだしてしまいました。
「仁王くん、寝る前にきちんと、歯磨きをしないと駄目ですよ?」
「嫌じゃ。面倒くさい」
ぷいと横を向く仁王くん。
まったく、可愛いくて。つい、甘やかしてしまいそうになりますよ。
「駄目ですよ、虫歯になってしまいますよ?」
「じゃあ、磨いてくれ」
「私が……ですか?」
「他に誰がいるんじゃ?」
まったく。しょうがないですね。
「わかりましたよ。仁王くんは、子供ですね」
「ん?可愛いじゃろ?」
ウィンクをしながら、微笑む仁王くんに、心が奪われそうになります。