第5章 お仕置き/幸村&仁王 3/19更新
「責任は、きっちり取る!一発やってくれ!」
「その言葉、待ってたよ。弦一郎」
魔王降臨じゃ
「じゃあ、脱いで?」
「はあ!?」
幸村の言葉が、理解出来ず目を見開き、口はだらしなく開けたままの真田
「ほらっ。早くしなよ?」
「んなっ……!」
さながら、ライオンがウサギを追い詰めちょるような光景じゃ
怯え、震えとる真田に、にじりよる幸村
駄目じゃ
おかしくて、笑いそうになるぜよ
必死に、手のひらで口もとを隠し、笑いに耐える俺
なんじゃ、幸村
俺にも、ペナルティーか?
今日の練習試合、裏工作したのが、バレたか?
勝てば、官軍じゃよ
「えっ?何?聞こえなかったのかい?弦一郎は、老け顔だけかと思ってたんだけど、耳まで遠いなんて……可哀想だね」
笑いながらのイヤミ
魔王様、ご立腹じゃ
「早くしてくれないかな?みんなも、よく見ておくんだよ。俺との約束を破ったら、どうなるかをさ」
魔王の微笑みじゃ