第5章 お仕置き/幸村&仁王 3/19更新
「今日の練習試合の事何だけどさ……」
何時ものように、肩からジャージを羽織り、静かに話しだす幸村
俺を除く、真田、柳、丸井、ジャッカル、柳生、赤也の6人の背筋が、ピンッと伸びちょる
その表情は、堅く青ざめておるのぅ
ふっ。可哀想に……
「俺、凄く残念な気持ちで、胸が張り裂けそうだよ」
心にもない事を言っとるぜよ
腹ん中じゃ、笑いころげてるじゃろ?
流石、神の子。魔王の子。
「俺、言ったよね?今日の練習試合は、1ゲームも落とすなって……」
幸村の笑顔
それを見て、6人は凍りつく
夏の暑い日にも、関わらず極寒の地にいるような冷たさじゃ。
「結果は、どうだい?仁王だけだよね?俺の指示通りだったのはさ」
「ぷりっ」
「すまん!精市!」
頭を下げる真田。
満面の笑み。
神の子スマイル……なワケない。
魔王スマイル、発動じゃ。
あ~あ。
俺は、知らんぜよ
まっ、それなりに楽しませて、貰おうとするかのぅ