第4章 戦国絵巻/跡部景吾 3/18更新
身体をぐったりとさせながら、息を整えようとするの、髪を梳いていると愛おしさがこみ上げてくる
息が整っていないのにも、関わらず
唇を重ねてしまう
「ん……んっ」
洩れだす吐息を聞いていると、景吾の大きく反り返ったイチモツが、早く一つになりたいと要求してくる
ふっ。俺の身体は、正直すぎるぜ。
衣ズレの音が、微かに聞こえ、ゆっくりと
瞳を開けると着物を脱ぎ捨てた景吾の姿
鍛え上げられた筋肉の美しさ
何度となく見ている筈なのに、そのたびに
見惚れてしまう
ただ、一カ所だけ
肩から背中にかけての古傷
は、指でその傷跡をなぞっていく
この傷は、初陣の時に負ったものと、聞いたわ
ちょっとした油断で、敵に切られたと……
忘れようとした不安が、波のように押し寄せてくる
その不安を少しでも、取り除きたくて
逞しい胸に抱きつくと
微かに香る景吾の体臭
甘い香りが、の鼻をくすぐっていく