第41章 一周年記念日/忍足謙也
愛想尽かされてもーたな
オレがアホでへたれやから……
涙が出てくるわ
ほんまやったらオレが男らしくをリードせなアカンのにっ
「ぐすっ」
鼻水をすするオレはめっちゃカッコ悪い男やん。
こんなへたれでカッコ悪い男はには似合わへんよな
でもな!
それでもな!!
「のこと……めっちゃ好きやねん!!」
「……じゃあ、顔みせて?」
「?!」
聞こえるはずのないの声に
身体が反応して勢いよく布団から出ると
「私もめっちゃ好きやで」
泣き笑いをしているは、オレの頭を優しく撫でてくれる
が居てくれた__
それだけで胸がぎゅうっとなって、泣きながらを力いっぱい抱きしめた。
もオレの背中に腕を回して抱きしめ返してくれるんや
それだけで、こう?
なんて言ったらええかわからへんけどな
胸があったかくなるん
「謙也……よう聞いてほしいんやけどな?」
「おっ……おん」
改まった口調のに思わず身構えてしまう
「そりゃあ、謙也はへたれや」
ぐさっ!
「単純や」
ぐさっ! ぐさっ!!
「早とちりはするし、泣き虫やし」
オレ最悪やん……
「でもな?」
「うん?」
「そんなんぜーんぶひっくるめて、好きやねん」
あ、あかんっ……
(めっちゃ可愛いやんかっ)
「、チューしてもええか?」
「私も謙也とチューしたいと思ってんよ」
軽くチューするけどな、物足りなくて
何度もチューをするんや