第39章 満たして/跡部景吾
景吾が口づけしていくたびに
熱をもっていく私の肌
「ン……ハァ……」
ときどき強く吸ったり、歯をたてられると
「んあ~……」
身体をそらし、艶っぽい声がでちゃう
「まだ足らないだろ?」
「ン……ふっ…ん……」
「もっとオレを感じろ……」
熱い吐息が私の唇に重なる
それだけ充分なのに
「だ、ダメ……」
私の大事なところに指が……
恥ずかしいよ
自分でも分かるくらいに
……ってなってるもん
「ほう……」
満足気に微笑むのはやめてよ
余計に恥ずかしくなっちゃう
「ずいぶんと……」
「ん?」
「色っぽい顔をするんだな……」
景吾の甘い囁き声に電流が走ったみたいに痺れてきて……
もう何も考えられないよ
いつもそうなる
景吾に愛されるたびに
頭の中が惚けてきて
もっと愛されたくなる
もっと景吾を感じたくなる
「景吾……っ……」
私の奥で景吾を感じながら
身も心も景吾で満たされていく
「大好きだよ……」
◇side Fin◇