第27章 成仏しようか/幸村精市 4/16更新
さてと、邪魔者は居なくなったし。
「おいで……」
ソファーに誘導し、軽く座る。
ちょこんと座る。
「ドキドキしますです。」
大きな瞳は、これから起きることに、期待しているように、見える。
何だか、新鮮だな。
「心の準備は、いいかい?」
「何時でも、だいじ」
答えを聞く前に、唇を重ねる。
柔らかい唇を充分に味わって、いったん離す。
「ふわぁ~……」
キスの余韻にひたるように、唇にふれる。
恍惚とした表情は、初めてみる。
中身が、違うだけでこんなに違うんだね。
「キスは、初めてかい? れいちゃん」
「……はい……です。」
とろんとした瞳で、俺を見つめる。
ふふ。
可愛いいなぁ。
「…………です」
「うん? 何か言ったかい?」
「名前……」
「名前?」
「この子の名前を……呼んで欲しい……です」
「の名前を?」
「はい……です。私とリンクしてますです。」
ふぅん。そうなんだ。
「じゃあ、。もう一度……」
唇を重ねていく。