第27章 成仏しようか/幸村精市 4/16更新
幸村side
「これが……肉体……」
の身体を顔、首と順番に触っていく、れいちゃん。
「久しぶりの感触ですよ~! 感動しちゃいますぅ」
「ふふ。気にいったのかい?」
「はいです!」
満面の笑み。
何か、不思議な感じだな。
の姿で、の声。
でも、雰囲気はまるで別人。
まっ、当たり前の事何だけど。
「じゃあ、頑張りんしゃい」
気絶している柳生と丸井を引きずり、震えて腰を抜かした赤也を足で、蹴りながら外に出ていこうとする仁王。
「幸村。」
「何だい?」
「ちゃんと、イカしてやりんしゃい」
「ふふ。誰に言ってるんだい?」
「ハハッ……」
仁王独特の笑みを浮かべながら、静かにドアが閉まった。