第3章 童貞を卒業するっちゅう話や／忍足謙也　3/17更新

バッチーン！

あーあ
やっぱりね

見事な平手打ち

「謙也の阿呆！もう、知らん！さいなら！！」

怒って、その場を後にする彼女
俯くひよこ頭


「まったく、阿呆やろ？……、忍足くんにも頼まれとったやろ？謙也のこと」

蔵りんが、私の肩を抱きながら頬を撫でる

まあ、侑士に頼まれた……と、言うか

私は、此処にくる前に氷帝学園にいた
その時に、仲良くなったのが、忍足侑士
足フェチの変態眼鏡だったわ

赤いハイヒールが、好きだったのよね、彼

「確かに、言われたけど……」

ふむ
どうしようかな？

まあ、確かにタイプでは、あるんだけど
あのへたれっぷりは、ほぼ確定

ひよこ頭は……………童貞。


ちょっと変わった癖を持っている私

へたれイケメン童貞とするのが、好きなのよね

まあ、蔵りんみたいに女を知っているのも、嫌いじゃないけど

「奪いたくなるやろ」

妖しく光る蔵りんの瞳

「煽ってるでしょう？」

「そんな事、あらへん」

頬に軽くキスを落とす蔵りん



確かに好物ですけれどね



「食べちゃおうかなっ？」

「おっ。これで、謙也も童貞と卒業やな」